聴覚障がいについて

初めまして。shaiと申します。
私は聴覚障がいがあり、補聴器をつけて生活しています。

メディアやSNSなどで手話について発信されている方等が沢山いらっしゃるので目にされた方、ご存知の方は多くいらっしゃると思います。

しかし、聴覚障がいそのものについて知っている方は少ないのではないでしょうか。

そこで今回は私自身の自己紹介も踏まえて、聴覚障がいについてご紹介したいと思います。

自己紹介

私は1歳半検診前に家族が「もしかしたら耳が聞こえていないのでは」という違和感を感じながら、1歳半検診の時に聴力検査をしたところ、「聞こえていないようなので大きな病院を紹介するので、再度検査を受けてください」と言われたようです。

大きな病院で検査をし、やはり聞こえていないことが分かり、2歳から補聴器をつけています。
家族の中で耳が聞こえないのは私だけです。

両親が社会人になった後のことを考え、聾学校ではなく地域の学校で学ばせようという方針で私を育ててくれました。
その後、私は大学を卒業し、障害者雇用で企業にて一般事務をしています。

本業の傍ら、最近は副業でwebライターをしています。

聴覚障がいとは

皆さん、「聴覚障がい」という言葉を聞くとどのような印象を持ちますでしょうか。
恐らく多くの方が「どうやって接したら分からない」「筆談しなきゃいけないのか、面倒くさい」等といったネガティブな印象を持たれる方が多いのではないでしょうか。

聴覚障がいとは、音や声を聞く、感じる経路に何らかの障がいがあり、言葉や周囲の音が聞こえない・聞き取りづらい状態のことをいいます。
>>引用元

聴覚障がいには、大きく分けて3つの種類があります。

引用元:https://sakashita-jibika.com/ear/ear_construction/

一つ目は「伝音性難聴」です。

  • 伝音性難聴
    • 外耳から中耳にかけてのどこかが正常に機能していない状態
      聞こえ方としては音が小さく聞こえるというのが大概のため、治療をしたり補聴器をつければ聞こえるようになる見込みが高い難聴
      また補聴器の効果が一番高い

二つ目は「感音性難聴」です
聴覚障がいで対象者が一番多いです。

  • 感音性難聴
    • 内耳から聴神経、脳にかけてのどこかが正常に機能していない状態
      特徴としては、高音域の音が聞こえにくい・複数の音を一度に聞いた時に聞き分けが難しい
      治療をしても見込みはない
      また補聴器をつけても音や声が歪んで聞こえるため、健聴の方のようにきちんと聞こえるようになる訳ではない

それでもかすかな音や声などが聞こえる人は、補聴器をつけています。
補聴器をつけても聞こえない人・効果がない人・つけるのが嫌な人は、補聴器なしで生活している方もいらっしゃいます。

最近よくテレビで芸能人が公表し、目や耳にすることが多くなった「突発性難聴」も感音性難聴の一種です。

中には、高齢でもないのに少しずつ難聴が進行する「進行性感音性難聴」の方もいます。
多くの方は原因不明です。

三つ目は「混合性難聴」です

  • 混合性難聴
    • 伝音性難聴と感音性難聴、両方の症状が見られる難聴
      伝音性寄りの混合性難聴であれば、治療をしたり補聴器をつけることで聞き取りやすくなるが、感音性難聴寄りの混合性難聴であれば治療の見込みは低く、補聴器をつけて大きな声で話しかけたとしても聞き分けが難しい

混合性難聴は、その人の耳のどこが正常に機能していないかによるので、一概に説明するのは難しいです。

筆者である私は、感音性難聴です。
昔、親に聞いたところ、聴神経が正常に機能していない状態とのことです。

私の場合は、補聴器を外すと全く聞こえません。
補聴器をつければ、少しは音の存在や声の存在に気付くことが出来ますが、皆さんのように100%聞こえている訳ではありません。

皆さん、健康診断で聴力検査をしていると思います。
聴力検査はデジベル(dB)で表し、健聴者の聴力は0dBが基本で、25dB 以上になると聴覚障がい者(難聴者)となります。
数字が大きくなるほど、聴力が悪いということを意味します。

音の大きさの目安は下記の通りです。

引用元:https://snabi.jp/article/159

まとめ

上記で3種類の聴覚障がいと音の大きさについて、図も用いて説明しましたが、共通して言えることは同じ聴覚障がい、種類、聴力であっても聞こえ方は一人一人違うということです。
そして求めている配慮も一人一人違います。

聞こえる皆さんの方で、「補聴器をつけているから聞こえているし、理解も出来ているよね」とか当事者の話も聞かずに勝手に決めつけるのではなく、その人がどういうことに困っているのか、どういう配慮を求めているのか、きちんと聞いてあげてください。

そして健聴者、聴覚障がい者の両方が負担にならず、出来る範囲で当事者が求めている配慮をして頂けると有難いです。

この記事が一人でも多くの方のお役に立てますと幸いです。

こんなことが知りたい!こういうことを記事にまとめて欲しいなど要望がありましたら、お知らせください。
一人でも多くの方が過ごしやすい世の中になることを願っております。

ABOUTこの記事をかいた人

▼プロフィール:
聴覚障がいというハンディがありながら、千葉県内の女子大学卒業後、一般企業で仕事する傍ら、文章を書くことが好きだったことから2023年春より副業でwebライターへ。
当事者しか書けない記事、一人でも多くの方に障がいについて理解してもらいたい、一人でも多くの人が過ごしやすい世の中になってほしいという思いから、ミルマガでは実体験を主に執筆しています。

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