【上前のひとり言】『感情』とどのように向き合っていますか

ひとり言です。

「あなたは『感情』をどう扱っていますか?」

私は普段の生活で『感情』を気にしていることが多いと感じます。時にはめんどくさいと思うこともありますが、自分にとっては大切にしているところでもあります。誰かと『感情』について深くお話をする機会もありませんでしたので、自分以外の人が『感情』に対してどのように捉えているのかは分かりません。

この機会に『感情』について教えて欲しいとAIに質問をしてみました。すると、

《『感情』とは、人間がある出来事や状況に対して自然に感じる心理的・生理的な反応のことです。『感情』は私たちの思考、行動、人間関係に大きな影響を与えます。》
という答えが返ってきました。端的に説明をしてもらえたので納得です。

特に「感情は私たちの思考、行動、人間関係に大きな影響」という箇所が響きました。その通りだと。
「とても面白い。と感じたから大声で笑う。」「楽しそう。だと思ったので友人を誘った。」「嫌なことを言う人。だと感じたので●●さんとは会いたくない。」など。人は感じたことを元にして行動や態度として表現します。

ここでもうひとつ、AIに『感情』を使った「表現例」を教えてほしいと質問をしました。下記のような「表現例」を出してくれました。

表現 意味・ニュアンス
感情を押し殺す 感情を表に出さず、無理に抑え込むこと。
感情に流される 冷静さを失い、感情のままに行動してしまうこと。
感情を爆発させる 抑えていた感情が一気に表に出ること。怒りや悲しみなど。
感情をコントロールする 感情に振り回されず、冷静に対応すること。
感情が高ぶる 強い感情が湧き上がってくること。興奮や感動など。
感情をあらわにする 感情を隠さず、はっきりと表に出すこと。
感情を読み取る 相手の表情や言動から、感情を察すること。
感情をぶつける 自分の感情を相手に強く伝えること。
感情を抑える 感情が出そうになるのを我慢すること。
感情がこもる(こもった) 言葉や行動に強い感情が含まれていること。

改めて見てみると『感情』を使った「表現例」には「出す」と「抑える」の大きくふたつに分けられるように感じました。普段の生活において『感情』とは、周囲に伝わるように「表現する」時と悟られないように「隠す」時があるようです。

私は『感情』を考える時にふたつのことを意識しています。ひとつは「『感情』を抑える」ということ。もうひとつは「『感情』にある【正の感情】と【負の感情】」です。

「『感情』を抑える」というのは、日頃から『感情』によって思考・行動が影響され過ぎてしまうことを避けるように意識しています。特に一時的な『感情』が原因で普段と違う考えや判断、時には間違った選択をしたくないからだと自覚しています。私の場合、気持ちの焦りや沸々と湧き上がる感覚がある時には、冷静な思考ができにくくなってしまい、結果として後悔してしまうことが過去の経験としてあり、自己防衛のひとつとしているのだと思います。
過去にあった出来事ですが、昔の勤め先で上司から「上前さんは仕事に熱意が感じられないね。」と言われたことがありました。その瞬間は動揺しましたが、後になって考えてみると普段から『感情』を抑えるということを意識していたために出た態度が理由なのだろうと納得したことがありました。

次に、『感情』には【正の感情】と【負の感情】があります。【正の感情】とは「嬉しい・楽しい・面白い・幸せ」といったポジティブなもの。反対に【負の感情】とは「悲しい・怒り・怖い・不幸」といったネガティブなものになります。(スターウォーズでいうところの「暗黒面(Sith)」みたいな)

昔々、私自身が人からの些細な一言や態度に気持ちを引っ張られてしまう特性があることに気がつきました。ネガティブな気持ちになった時は数日間モヤモヤとしてしまい、心が晴れない感覚は【負の感情】に支配されてしまったような感じです。そのような時は普段なら楽しいと思えることも気持ちが乗りません。美味しい料理も30%減ぐらいの感じがします。時には睡眠も邪魔します。この状態って、軽い「鬱症状」と酷似しています。人って簡単に鬱になるのだなと感じたことを覚えています。そのことをきっかけにメンタルについて興味を持ち、メンタルヘルスマネジメントについて勉強をしたのですが、現在の仕事にも通じる良い経験だったと思います。

私は普段から心の中は【正の感情】であろうと意識するようにしています。
大抵の場合【負の感情】になる時というのは(故意でなくとも)他人からの言動・態度が原因であることが多いと思います。仮にあることが原因で【負の感情】に心が支配された時には、自分がネガティブな状態にあることを強く認識し、少しずつ心から【負の感情】を排除するように考えます。私は心が【負の感情】に支配されると「マイナスな影響を与えた他人に自分のハンドルを握られてしまっている」と考え、「自分のハンドルは自分が持たないといけない」と強く意識するようにします。他人に操作されるのではなく、自分でコントロールしようと意識することで【正の感情】で満たされるような感覚にしていきます。

毎月障がいのある方と定期的な面談を行なっていて、悩みや相談をお聞きすることも少なくありません。中には自分の『感情』を上手にハンドリングできず、振り回されてしまった結果、心身の状態を崩してしまっていると感じる方がいます。そういった時に上記のようなお話しをします。
すぐに身につけることは難しいことではありますが、この世の中を少しでも生きやすくするための処世術のひとつとして自分に合ったやり方を見つけるきっかけにしてほしいと思います。

普段生活をしていると予期しない出来事が原因で気持ちを揺さぶられることがあります。そういった時、皆さんはどのように『感情』をコントロールしていますか。

ABOUTこの記事をかいた人

[障害者雇用コンサルタント]
雇用義務のある企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・人事向け採用コーディネート・助成金相談、また障害者人材を活かした事業に関するアドバイスを実施。障害者雇用メリットの最大化を提案。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催や助成金講座の講師やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。

▼アドバイス実施先(一部抜粋)
・opzt株式会社・川崎重工業株式会社・株式会社神戸製鋼所・沢井製薬株式会社・株式会社セイデン・日本開発株式会社・日本電産株式会社・株式会社ティーエルエス・パナソニック株式会社・大阪富士工業株式会社・株式会社船井総合研究所・株式会社リビングプラットフォーム