就労移行支援に通う障がい者が就職する前に身につけておくといいこと

障害者雇用で働きだしてもう数ヶ月が経とうとしています。

働きはじめてから感じるのは、就労移行支援で日々意識して取り組んでいたことは、「実際の職場でも活きるんだな!」ってことです。

今回は、就労移行支援に通う障がい者の人たちが就職する前に身につけておくといいことについて書いてみようと思います。これから書くことは就職した後はもちろんですが、就職活動中も、そして訓練中にも大切なことなので、ぜひ参考にしてみてください。

障がい者が就職する前に身につけておくべきこと

挨拶ができる

まぁ当然といえば当然です。

でも、社会人でもできない人はできないですから、やっぱりできるに越したことはありません。

また、挨拶ができるといっても、相手が挨拶をしてくれてそれに対して挨拶をするのではなくて、自分から挨拶ができた方がよりいいと思います。

「おはようございます」「ありがとうございます」「お疲れ様です」「こんにちは」どんな挨拶だって、されて嫌な気になる人はいないはずです。

逆に、これらの挨拶ができないだけで「この人はちょっと関わりにくいな…」って思われることもありえます。

たかが挨拶ですが、されど挨拶です。

挨拶で損するくらいなら、挨拶で得した方がいいと思うので、ぜひ明日から積極的に挨拶してみましょう!

感謝できる

挨拶も大切ですが、感謝できることも大切です。

何かをしてもらったときに、「ありがとうございます」と言えるかどうかって人間関係を円滑にするためには必要不可欠だと思うんですよね。

何かをしてもらったときというのは、何も助けてもらうだけではありません。教えてもらったり、何かをもらったり、指摘してもらったりしたときもです。

中でも指摘されたときに相手に感謝できるかどうかっていうのが大事だと思っています。

多くの人は指摘されると「すみません」と謝罪の言葉を使いますよね。ですが、そこで「指摘してくれてありがとうございます」と言えると、相手も指摘して悪い気がしませんし、また間違っていたときに教えてあげようかなって気になるはずです。

指摘してもらえるというのは、障がいの有無にかかわらず成長の機会を得ていることと同じだと思うので、ぜひ指摘してもらったことも含めて、何かしてもらったときには「ありがとうございます」と感謝できるようにしましょう!

言われたことがちゃんとできる

言われたことが言われたとおりにできる。

これも当たり前といえば当たり前ですが、当たり前すぎてないがしろにしていませんか?

たとえば、「この資料を印刷しておいてくれる?」と頼まれたとします。

このとき資料を印刷することだけを意識しているのであれば、それは“ちゃんと”できるとは言えません。

もし、僕が同じように頼まれたとすれば、「いつまでに」「どれくらい」「どんな形で(両面印刷なのか?カラーなのか?)」「なぜするのか?」など印刷することの具体的な情報について聞いた上で、取り掛かります。

これがちゃんとできるってことです。

たしかに言葉をそのまま受け取り作業できることも大切です。ですが、仕事には何かしらの目的や意味があるはずです。そういったことを踏まえて作業なり仕事なりができると、僕は信頼を得やすくなるのではないかと思います。

そういったことを普段から意識していれば、就職活動の面接でも活きてくるはずです。

ただ言われた通りやるのではなくて、そこに意味を見出して取り組むようにしましょう!

無断で遅刻・欠席をしない

遅刻や欠席もしないにこしたことはありません。

ですが、電車が遅延してしまったり、インフルエンザにかかってしまったりと、やむを得ず遅刻や欠席をしてしまうことは誰にでもあることです。

もちろん、普段から遅刻しないように時間に余裕を持って行動したり、病気にならないように気をつけることも大切です。

ただ、それでもやむを得ず遅刻や欠席をする場合は、会社の方に遅刻や欠席をすることを伝えましょう。

それもできるならば、遅刻や欠席がわかった時点で伝えるようにしましょう。結果として遅刻しなくても、連絡を入れておくだけで相手も心配せずに済みます。

遅刻や欠席は自分だけの問題ではなく、むしろ一緒に働く人に迷惑をかけてしまう恐れがある問題です。なので、無断で休んだり、遅刻したりすることはあってはなりません。

遅刻や欠席をしてしまうことは仕方がないので、それがわかったときはちゃんと連絡を入れるようにしましょう。

身だしなみと清潔感

どれだけ挨拶ができようが、どれだけ感謝ができようが、外見がだらしないと正直一緒に働きたいなんて思いません。

ボロボロの服をきていたり、髪型がボサボサだったり、なんとなく汚かったり、体臭がキツかったりすれば、誰だって一緒にいたいなんて思いませんよね?

ただ、身だしなみとか清潔感って一日二日で身につけられるものでもありません。

これまでジーンズにパーカーだった人が、急にスーツを着て一日を過ごすのはかなり大変なはずです。それが障がい者ともなると、より一層大変だと思っています。特にこだわりが強い発達障がいの人たちだとなおさらです。僕がそうだったのですごくよくわかります。

だからこそ、訓練の中で身だしなみや清潔感を意識するべきだと思います。

就労移行支援は働くための場所ですが、何も就職活動や作業訓練をするだけの場所ではありません。社会に適応するために訓練するための場所なんです。なので、今社会に適応できていない部分があるのであれば、徐々にでも直していくべきだと思います。

周りに不快感を与える癖や習慣の改善

一緒に働いていると、「この人と一緒に働くのはちょっと面倒くさい…(嫌だな…)」って人に出くわします。

では、それはどんな人なのか?というと、

  • ずーっと独り言を言っている
  • ため息をついてばかりいる
  • 衝動的に行動して周りに迷惑をかける
  • 奇声を発して周りを驚かせる

などなどいろいろとあります。

もちろん、障がいの特性上そういった癖や習慣が出てしまうのは仕方がないことだと思います。ただ、それをすべて障がいのせいにして改善を試みないのはどうかとも思います。

就職したいから就労移行支援に通っているのであれば、就職するためにできる努力はなんでもやるべきだ思うんですよね。

もし、自分の癖や習慣で誰かに迷惑をかけたり、誰かを困らせるようなことがあるのであれば、日々の訓練の中でそういった癖や習慣を改善する取り組みをしてみましょう。

さいごに:人として当たり前のことが一番大事だってこと

就労移行支援に通う障がい者が就職する前にやっておくといいことについて書いてきました。

読んでもらっても分かる通り、当たり前のことしか書いていません。人としてできて当たり前のことばかりです。

でも、当たり前だって感じることって意外とできていないんですよね。

挨拶できない人はたくさんいますし、感謝ができない人はもっとたくさんいます。服装がだらしない人もいますし、清潔感がない人もたくさんいます。遅刻するのがわかっているのに連絡を入れない人だっています。

世の中には当たり前に感じることができない人がたくさんいるんです。だからこそ、当たり前のことが大事なんですよね。それが障がい者ともなればなおさらです。

障がい者だから当たり前のことができなくてもいいやーではなくて、障がい者だからこそ当たり前のことができなくてはならないのではないかと思います。

就労移行支援は働くために試行錯誤ができる場所です。ミスしても、そのミスを何度繰り返してもいい場所です。ぜひ、今いる場所で縮こまらずに自分なりに試行錯誤をしてみてください!

ABOUTこの記事をかいた人

中村 祐基 (大手電機メーカー勤務)

就労移行支援を経て、大手電機メーカーに障害者として就職。診断名はADHD(注意欠陥多動障害)。吃音症と糖尿病も併せ持ちます。集中力のなさと、物忘れが多い半面、情報処理は異常に速い。言ってはいけないことを言ってしまい怒られることもしばしば。ミルマガジンでは、障害者として就職活動をしたこと、就職している実体験について主に書いています。