今回、ミルマガジンのインタビューにご協力いただいたのは、名古屋市内にある就労移行支援事業所「NotoカレッジキャリアセンターNEXT」様です。
2018年9月に開設されて間もない事業所です。こちらの特徴は大学に通う障がいのある学生からの相談に対応、個別に必要な支援を提供することで企業への就職実績をたくさんあげられています。
インタビューにお答えいただきましたのは、マネージャーの中野匠様です。
1.読者向けに施設の紹介をお願いします。
2.施設で提供している支援の内容とその流れを教えてください。
【カリキュラム】
「ビジネスマナー」や「コミュニケーション」等の働く上で必要な知識や技術の習得のため、講義やグループワークを毎日実施しています。
また、外部講師として企業の方にお越しいただき、実際の働く環境や企業が求める人材について知る機会の提供を月1回程度行っています。
【オフィスワーク】
訓練室内をオフィスに見立て「資料整理」や「伝票計算」、「電源プラグの組み立て」等のワークサンプルを用いて実際の職場に近い環境で作業訓練を実施しています。
スタッフへの報連相や作業時間の計測をすることで実務能力の向上を図り、また、様々な内容に取り組むことで利用者の業務適性の把握を行います。
【相談支援】
利用者が安心して就労に向けて訓練に取り組めるように、就職活動や日々の生活での困りごとに対して定期的に面談時間を設け、相談できる機会の提供を行っています。
【就職活動】
応募書類の添削や面接練習、必要に応じてスタッフが面接への同行を行います。また、企業に協力を依頼し見学や実習の機会の提供も行っています。
【オンライン講義】
専門的な分野への就労を希望される利用者に対し、幅広い職種に対応したオンライン講義の提供を行っています。
【定着支援】
就職後も利用者本人や企業と連携し、継続して長く働けるようサポートしていきます。
□支援の流れ
利用開始
→就労に関する基本的な知識やマナーの習得
→見学・実習等の職場体験
→就職活動
→就職
→定着支援
3.支援に関して、今後力を入れていきたいことはありますか?
□ワークサンプルの質と量を向上させ、より職場環境に近い訓練を提供できるようにしたいと考えております。
4.現在の障がい者の就労・就職全般に感じる問題点・困っている事はありますか?
ただし、支援者側も就職実績の積み上げや、企業側の雇用に対する考えへの理解が充分でないことも原因だと思いますので、支援者側と企業が障害者雇用について共通理解を持つ機会をより多く設けることが課題だと感じています。
5.障がい者の受け入れに悩んでいる企業へのエールをお願いします。
些細な疑問や漠然とした課題でも大丈夫ですので、気軽にお声掛け頂ければ幸いです。
6.就職準備中・求職活動中の障がいのある方へエールをお願いします。
一緒に考え、背中を押してくれるサポーターがきっと見つかるはずです。
インタビューにご協力いただきありがとうございました。
施設名:NotoカレッジキャリアセンターNEXT
代表者名:辻 雅靖
設立日:平成30年9月1日
業種:就労移行支援
所在地:愛知県名古屋市中区栄2-4-12 トーシン本町ビル401
ホームページ:https://www.notocolle.co.jp/next/
□運営法人である株式会社Notoカレッジは、岐阜県大垣市にて2013年より就労移行支援をはじめとした複数の障がい福祉サービスの提供を行っています。
□複数分野の事業で培ったノウハウを活かし、実際の職場を想定した実践に近い訓練を提供しています。
□訓練時間を活用し、社会人としてのビジネススキルからプログラミングまで、幅広い分野のオンライン授業を受講することもできます。
□事業所は地下鉄伏見駅と栄駅のちょうど真ん中あたりにあり、近隣に商業施設も多いため、非常にアクセスしやすく便利な立地です。
□卒業年次の学生への支援もいちはやく開始し、すでに就職実績があります。