2018年2月9日に京都市勧業館内にあります「みやこめっせ」にて開催されました『第9回ほっとはあとEXPO IN KYOTO』を取材してきました。
この『ほっとはあとEXPO IN KYOTO』というのは、「ほっとはあと製品(障がいのある人が働く事業所で作られた製品)」の「受注の促進」や「販路の拡大」を目指して障がい福祉施設と企業・団体をつなぐ目的で毎年開催されています。いわゆる、「新たなビジネスマッチングの創出や企業・団体との交流を図る」ための展示販売商談会となります。
こちらの商談会を主催されているのは、民間団体である「特定非営利活動法人 京都ほっとはあとセンター」さんで、京都府と京都市からの委託を受け、京都府内の障がい者事業所で作られた「ほっとはあと製品」の販売支援をはじめ、障がいのある人の就労支援に取り組んでいます。
現在、「京都ほっとはあとセンター」さんの支援を希望されている会員事業所数は200を超えており、今回の『第9回ほっとはあとEXPO IN KYOTO』も会員の中からエントリーされた事業所が出展をされていました。
日時:平成30年2月9日(金曜) 午後1時~4時
会場:みやこめっせ(京都市勧業館)地下1階 第1展示場A会場
入場:無料
会場となる「みやこめっせ(京都市勧業館)」は平安神宮の近くにあるイベント施設で、交通アクセスも便利なところにありました。
来場者で混雑する前に各事業所を拝見したかったので、会場にはオープンと同時に入りました。
今回は9つの事業所が参加されており、部屋の周囲にブースを設置してあるため、とても見やすいといった印象を持ちました。また、気になる「ほっとはあと製品」があった場合には、すぐに商談ができるように部屋の真ん中にいくつかの商談用のテーブルが設置されていました。
出展されている各事業所のご紹介です。
ワークセンターHalle!(社会福祉法人修光学園)
スイーツコンテスト「京の彩」受賞商品のマドレーヌやバウムクーヘン
就労移行支援事業所・就労継続支援B型事業所 飛鳥井ワークセンター(社会福祉法人修光学園)
「ベーカリーあすのKyotoカップ」受賞商品の食卓パンや菓子パン
就労継続支援B型事業所 いきいき・いわくら(医療法人稲門会)
http://www.toumonkai.net/co_navi/article/UqX20141015171033-47.html
全てオリジナル・手作り一点物のガラスアクセサリーやガラス雑貨
就労継続支援B型事業所 いずみの里 あゆみ舎(医療法人社団ウエノ診療所)
檜のまな板、本革製の手帳ケース
就労継続支援B型事業所 志津川福祉の園(社会福祉法人山城福祉会)
http://www.yamashiro.or.jp/facilities2/index.html
がま口付き小銭入れ
山城北圏域自立支援協議 農業推進班(下記複数の事業所による共同出展)
「有限会社ライフアシスト」http://www.904n.co.jp/index.htm
「社会福祉法人 南山城学園」http://minamiyamashiro.com/
「就労継続支援B型事業所 草のたね」http://www.kusanotane.com/
「ワークショップ 友愛印刷」http://www.uiprint.jp/
茶盆栽、業務請負の相談等
就労移行支援事業所・就労継続支援B型事業所 第三かめおか作業所(社会福祉法人亀岡福祉会)
各種菓子販売(小売・卸売り)、OEM受注の相談等
あまづキッチン(社会福祉法人 ふくちやま福祉会)
福知山産の野菜(露地栽培)や京都府産の食材を使用した自慢のアイス
就労移行支援事業所・就労継続支援B型事業所 京都市だいご学園(社会福祉法人京都市身体障がい者福祉センター)
http://www.normanet.ne.jp/~daigo-b/
ドーナツ・焼き菓子(ケーキ・クッキー)、米粉を使ったパン、受託業務の相談等
開場から1時間も経たないうちに、会場内は多くの人で賑わっていました。また、部屋の中央にある商談用のテーブルのいくつかでは企業と出展事業所との間で商談が行われていました。
個人的な意見としては、もっと多くの企業が福祉事業所の役割や成果に関心を持つためにはこの『ほっとはあとEXPO IN KYOTO』のようなイベントが全国で開催され、認知して欲しいと強く感じました。
今後、2018年の障がい者法定雇用率の引き上げに伴い、精神障がい者や発達障がい者など職場での支援や理解がこれまで以上に必要な障害者雇用が目前に迫っています。そのような時、就労系の福祉事業所の役割というものが、とても大きなものとなってきます。
京都ほっとはあとセンターが実施されるこのような取り組みは、企業と福祉事業所をつなぐための大きな役目を担っていると考えます。他の都道府県にとっても非常に参考となる取り組みではないでしょうか。