【真偽不明】ネットで簡単に試せる様々な発達障害者診断テストの活用について

少し前に比べて、障害者というキーワードが世間から注目されているということを強く感じています。理由としては、2018年度に施行される障害者雇用に関する法令2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催などが関係していると考えられます。

発達障害者診断テスト

その中でも特に気になっているのが「インターネット上で見られる発達障害者診断テスト」です。これは、自分が発達障害者なのかどうかをインターネット上での簡単な診断をもとに確認できるというものになります。最近は、発達障害をテーマとして取り上げた書籍やテレビ番組の放送が増えており、少しずつ認知が進んできているからだと考えられます。認知が進むことはとても良いことだと思うのですが、発達障害が「異質」なものとして捉えられて、周囲から孤立してしまう恐れもあるように感じています。また、手軽に診断を受けられるために自分が発達障害者だと早計な判断をしてしまい、生活に影響が出てしまわないかという点も懸念されます。

それでは、この「インターネット上で見られる発達障害者診断テスト」について、もう少し詳しくお話ししてみたいと思います。

発達障害者診断テストの特徴

今回、インターネット上にこれだけたくさんの発達障害者診断テストを紹介するサイトがあることに非常に驚きました。数年前はまだ少ししかありませんでしたので、改めて関心度合いの高さを感じます。

診断は非常に簡易なもので、だいたい10から多いものだと50個の設問が用意されています。各設問について回答(「当てはまる」「やや当てはまる」などの5択制のもの、該当するかどうかをチェックするものに分かれます)し、「診断」をクリックすると結果が表示されるような内容です。

中には、診断結果をプリントアウトして病院に持参するように促すものもありました。

発達障害者診断テストの活用事例

こういった診断テストを使用されるのは、自分での気づきや家族からの指摘からが多いのではないでしょうか。また、企業であれば人事担当者などは世間の情報などから試されることがあると思います。

いずれにしろ、普段の生活などで感じる気づき(周囲との差、困り感など)をきっかけに辿り着くケースが多いと考えます。

自分からであったり、家族からの指摘であれば大きな問題はありませんが、会社ですとプライバシーの範疇に掛かってきますので注意が必要となります。仮に該当する従業員などに試してもらうというのも非常に難しいでしょう。従業員の健康管理(セルフケアによるメンタルヘルス)の一環として、診断テストの存在をアナウンスすることはできますが。その場合、診断結果だけが独り歩きしないように誘導しておくことも忘れずにお願いします。

発達障害者診断テストの注意点

上記でも触れてありますが、診断結果が独り歩きしてしまうことが考えられます。

個人であれば、「自分は発達障害者なんだ!」ということをインターネット上だけで判断してしまい、落ち込んでしまったり普段の生活に影響が出てしまうことは避けないといけません。

また、企業であれば、該当する従業員のことを差別したり、避けてしまうような行動が周囲で発生してしまうと非常に残念です。

本来、これらの診断テストは自分や周囲が感じている困り感を解消するためのきっかけとして活用されることが望まれています。どの診断テストにも注意書きとしてありますが、「あくまでも発達障害の可能性の有無を確認するためのもの」であり、明確な診断を出すものではありません。ですから、診断テストによる結果はあくまでも可能性を知るだけに留め、どうしても気になるのであれば専門医のいる医療機関に行くことをお勧めします。周囲も「異質」な人と見るのではなく、本人が抱える苦労を助けるという視点で関わってもらえればと強く感じます。

専門的な医療機関で発達障害の診断

専門的な医療機関で発達障害の診断を受ける場合、約2ヶ月の時間が必要となります。診断テストの他にも、これまでの生活で見られたエピソード(失敗談や特徴)などを本人はもちろんのこと、ご家族からのヒアリングも含めて総合的な判断の結果として診断が出されます。

社会の注目が増している証拠として、診断を希望する人がとても増えているようです。しかし、現状は発達障害の診断を出せる専門医が少ないために、都心部では初診がなかなか受けられなかったり(大阪にある専門の医療機関では初診まで100日も待つところがあります)、地方では近くに診断を出せる病院がないといったことが起こっています。

インターネットで受けられる発達障害の診断テスト

最後に、例としていくつかの発達障害者診断テストを下記に掲載しております。是非、一度ご自身で試されることをお勧めします。

これは、発達障害に関する特徴を知る上でとても参考になるからです。周囲から浮いた行動や言動の方が注目されがちですが、マイノリティとして孤立した状態というのを少しでも感じ取れると思います。

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こちらの「サリーとアン」という自閉スペクトラム症の可能性を見るためのテストも非常に有名です。書籍などにも取り上げられており、発達障害者の特徴を分かりやすく解説した課題です。

 

ABOUTこの記事をかいた人

上前 忠司 (イルネス障害者雇用総合研究所代表)

[障害者雇用コンサルタント] 雇用義務のある企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・人事向け採用コーディネート・助成金相談、また障害者人材を活かした事業に関するアドバイスを実施。障害者雇用メリットの最大化を提案。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催や助成金講座の講師やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。