ひとり言です。
と言いながらいつも長文になってすみません。今回も長文です。
先日遭遇した出来事で感じたことが大切なことだったのでここに残しておこうと思います。
あらゆる物事は精通している人とそうでない人がいます。精通している人はこれまでに時間をかけた経験を通して得た学びや理解を積み重ねていき知識にします。知識を身につけた人は、時にこれから経験を積み重ねる人に対してアドバイスをしたり学びの場を提供したりします。
音楽好きな友人がたくさんいます。私は楽器がひとつも弾けないのですが、音楽好きの友人の多くはギターやドラム、キーボードなどそれぞれ楽器を楽しそうに演奏できる様子を見ると羨ましく思います。
5年以上前になりますが、キーボードを覚えて間もない友人の演奏を動画撮影し、他の音楽好きの友人に見せたところ「なんや。俺の方が上手いわ。」と発言。そりゃそう。あなたは何十年もギターやキーボードなど、ひとりで色々な楽器が弾けるんだもの。でも、その態度ってどうよ。本人を目の前にしたら、そのような態度は取らないとは思いつつ、楽器を演奏する大変さを知っているのであれば、もうちょっと言いようがあるのではないか?と感じたので、その友人には嗜めるように話をしました。
翻って、自分はどうだと問うたときに、もしかすると自分にとって知識のあることや経験値の高い物事に関して、自分よりも知識が少なかったり経験が浅い人に向けて『横柄』『尊大』な態度を出していないだろうか。自戒の念を込めて書きました。
改めて『横柄』『尊大』についてAIに聞いてみると、
【横柄(おうへい)】
「無礼で、人への態度が悪い」
相手を軽く見て、遠慮のない態度をとることです。「マナーが悪い」「乱暴」というニュアンスが含まれます。
特徴:言葉遣いや態度がぞんざい(雑)。相手を無視したり、威圧したりする。「無礼」「粗暴」 な印象が強い。
よくある場面:店員に対して偉そうな客。部下に対して乱暴な口をきく上司。
例文:「タクシーの運転手が横柄な態度で腹が立った」「彼は誰に対しても横柄な口のきき方をする」
【尊大(そんだい)】
「自分を偉いと思い込み、威張っている」
自分には価値や権力があると思い込み、他人を見下すような態度のことです。「堂々としている」という良い意味が転じて、今では「ふんぞり返っている」という悪い意味で使われます。
特徴:自分を大きく見せようとする。高慢で、他人を見下ろしている感じ。「自惚れ(うぬぼれ)」「プライド」 の高さが目立つ。
よくある場面:権力を笠に着て威張っている政治家や社長。知識をひけらかして他人を馬鹿にする人。
例文:「社長になってから、彼は尊大に振る舞うようになった」「その尊大な羞恥心(しゅうちしん)が成長を妨げている」(※中島敦『山月記』で有名な表現)
と教えてもらいました。文字にして見ると嫌になりますね。絶対になりたくないって思いますね。
私は仕事で障がい者雇用に関することで企業の経営者や担当者とお話をする機会が多いです。障がい者雇用に関する経験値の高い方や低い方、知識の豊富な方や乏しい方など、雇用の状況によってお会いする経営者・担当者も様々です。
障がい者雇用界隈は一般的には珍しいと感じる現象があります。本業が競合他社であっても、障がい者雇用の場面であれば自社のノウハウや過去の経験などを競争相手にも包み隠さず提供する場面を数多く見て来ました。障がい者雇用で感じる苦労は同じで、助けてあげたいという気持ちが先に来るのかもしれません。
素晴らしい障がい者雇用を実践している企業がたくさんある中で参考にしていただきたい企業のひとつに「株式会社障がい者つくし更生会」という会社があります。ご存知の方も多いと思います。
【参考】
同社には何度も職場見学に行かせていただくのですが、毎回気づきと感動を得られることが不思議なぐらい素晴らしい人材の活用を実践されています。見学の際には専務取締役の那波氏にご案内をいただき、直接お話を聞かせていただきます。同社が実践されている障がい者雇用の内容については書籍「奇跡の会社」をご覧いただくことをお勧めします。
様々な特性の人材を採用し、職場で活躍しているだけでなく、障がいがあっても仕事を通じて自分たちが求められている役割について、ひとりひとりがしっかりと認識して働いていることに大変驚かされます。
同社が実践されている人材活用はこれまでの多くの経験の積み重ねから得られたことであり、障がい者雇用の領域を超えた組織マネジメントと企業価値の向上を実現させたといえます。その結果、企業はもちろん、学校や支援機関、当事者とご家族など、毎年多くの見学者が同社を訪れ、目から鱗を体感します。
次回へ続きます。







