「取材レポート:Good Job!CAMP2018」

2018年12月2日に奈良県香芝市にあります就労移行支援事業所「Good Job!センター香芝」で開催されました『Good Job!CAMP2018』を取材してきましたのでご紹介いたします。

この『Good Job!CAMP2018』を主催されたのは、市民団体「一般財団法人 たんぽぽの家」さんで、ソーシャル・インクルージョンをテーマに、アートの社会的意義や市民文化について問いかける事業を実施。国内外の団体とネットワーク型の文化運動を展開し、より公共性の高い仕事に取り組まれています。
「障がい者」に「Art(芸術)」×「Business(仕事)」を組み合わせた活動のひとつとして、これまで『Good Job!Awards(グッジョブアワード)』という福祉の領域を超えて、新たな仕事や仕組みをつくることを目指したコンテストを開催。このコンテストからたくさんの「新しい障がい者のはたらき方」が世の中に発信されました。

支援イベントインタビュー:Good Job! Award 2017

2017.09.22

今回初めて開催されました『Good Job!CAMP2018』では、「これまでのしごと、はたらきかたを振り返り、これからのGood Job!を考える」というコンセプトで様々な分野で活躍されている登壇者が実践されてきた「しごと」や「はたらく」を参加者と共有し、議論する場となりました。

『Good Job!CAMP2018』は12/1~2の2日間開催されましたうちの2日目となる「cheer up セミナー」の模様をご紹介いたします

主催:一般財団法人 たんぽぽの家
日時:2018年12月1日(土)~2日(日)
会場:Good Job!センター香芝
奈良県香芝市下田西2-8-1


当日は、法人代表のご挨拶と理事長からの基調トークから始まり、それぞれのテーマに沿った各業界・企業の先駆者となる登壇者の貴重なお話を聞くことができました。参加者は約50名で9:30はじまったCAMPは交流会まで含めると18:00までの長丁場でしたが、今回のテーマについて熱心に耳を傾けられる方々で会場は満席の状況でした。



『Good Job!CAMP2018』

◇鼎談「これからのGood Job!とは?」

多様な人たちが多様なまま関わりあえる環境や、一人ひとりが納得して能力を発揮できるしごとやはたらき方など、これまでプロジェクトに関わった3人の視点からGood Job!について語りあいます。

<登壇者>
原田祐馬 アートディレクター/デザイナー
UMA/design farm代表
http://umamu.jp/
塩瀬隆之 京都大学総合博物館 准教授
http://www.museum.kyoto-u.ac.jp/
森下静香 Good Job!センター香芝 センター長
http://goodjobcenter.com/

◇セッションⅠ「しごとをつくる」

Ⅰ-1「個性を活かす環境と関係」

<登壇者>
高野賢二 NPO法人La Mano
http://www.la-mano.jp/

Ⅰ-2「異分野との協働」

<登壇者>
増田靖  NPO法人 ASUの会 まちかどステーションヤオヨロヅヤ
https://peraichi.com/landing_pages/view/yaoyorozuya

◇セッションⅡ「しごとをひろげる」

Ⅱ-1「伝えること・売ること」

<登壇者>
山田遊  株式会社method
http://wearemethod.com/

Ⅱ-2「これまでになかった発想と実践」

<登壇者>
白石哲一 エソラワークス
https://esoraworks.com/index.html


今回、「これからのしごと、はたらき方を語りなおす」と題して開催されました『Good Job!CAMP2018』でしたが、非常に興味深いお話を聞くいい機会だったと感じました。世の中では「働き方改革」ということばが使われていますが、いったいどれだけの企業や人が自身のはたらき方についてじっくりと考えたことがあるのでしょうか。主催の一般財団法人 たんぽぽの家は障がい者の支援という立場にありますが、今回のCAMPでは障がい者に限らず、多様な人たちのこれからのしごとやはたらき、そして人生について改めて考えるきっかけとなる時間だったように思います。

多くの方々がご登壇されましたが、皆さんが伝えようとすることにはいくつかの共通点があるように感じました。それは、『個々の価値を尊重し活かす』ということでした。
特に、障がい者の場合は、好きなことやできることを明確にし、それらが発揮できる場所を用意することで本人の強みを仕事に活かすことができると考えます。それは、好きなことで働いて生きていくという理想的な生活スタイルではないでしょうか。あともうひとつ共通することとして、仕事の定義を変えることが必要だという点です。理想的な考え方は「遊び・好きなこと=仕事」に結びつけることができる世の中の実現は決して夢物語でもふざけているのでもないということです。実際に「遊び・好きなこと=仕事」を実践している企業(たとえばGoogle)がしっかりと世の中で成果を出しているということがそれを表しています。

最後に印象に残ったお話をひとつ。
鼎談に登壇されました京都大学総合博物館准教授の塩瀬さんが参加者に聞いた質問があります。『皆さんにとって「はたらく」の反対語、「はたらく」の類義語とは何ですか?』というものでした。
読者の皆さんも一度お考え下さい。

  • 「はたらく」の反対語:「      」「      」
  • 「はたらく」の類義語:「      」「      」

このうち「はたらく」の類義語のところに「嫌なこと」「辛いこと」「ストレス」といったネガティブなワードが入る人はこれまで多くのことを犠牲にしてきた人生だったのではないでしょうか。
是非、これからは「はたらく」を「楽しいこと」「喜び」「ワクワク」といったポジティブなものに変えてみませんか。

ABOUTこの記事をかいた人

上前 忠司 (日本障害者雇用総合研究所代表)

[障害者雇用コンサルタント] 雇用義務のある企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・人事向け採用コーディネート・助成金相談、また障害者人材を活かした事業に関するアドバイスを実施。障害者雇用メリットの最大化を提案。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催や助成金講座の講師やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。 ▼アドバイス実施先(一部抜粋) ・opzt株式会社 ・川崎重工業株式会社 ・株式会社神戸製鋼所 ・沢井製薬株式会社 ・株式会社セイデン ・日本開発株式会社 ・日本電産株式会社 ・株式会社ティーエルエス ・パナソニック株式会社 ・大阪富士工業株式会社 ・株式会社船井総合研究所 ・株式会社リビングプラットフォーム