雇用企業インタビュー:株式会社東大阪スタジアム

今回、ミルマガジンのインタビューにご協力いただいたのは、スポーツ・フィットネス・ヘルス関連施設の運営や管理をしている、「株式会社東大阪スタジアム」です。
インタビューにお答えいただきましたのは、総務部総務部長の林 誠一様です。今まさに、障がい者雇用の取り組みに力を入れ始めた企業の事例とこれからの抱負をお聞きすることができました。

Q1.読者向けに会社の紹介をお願いします。

近畿圏においてHOSブランドで運動文化施設を運営しているほか、自治体の指定管理事業、花園ラグビー場をはじめとする業務受託事業を行なっております。
当社の全スタッフはお客様に楽しんで頂けること、喜んで頂けることを常に考えています。
多くの方にご利用頂けるのは、スタッフの想い「おもてなし」の心によるものです。
今後も「健康と快適」をテーマに最高のHOSPITALITYを提供できる企業でありたいと思っています。


Q2.障がい者雇用に取り組んだ経緯やキッカケを教えてください。

事業規模拡大に伴い障害者雇用の充足率クリアも企業の責務として取り組むべき課題ではありましたが、今回、聴力にハンディキャップを持つ優秀な学生を初めて新卒採用するに至ったことは当社にとって障がい者雇用に積極的に取組む大きなきっかけとなりました。

インタビュー:株式会社東大阪スタジアム 鎌田 拳伍さん

2019.10.08

Q3.準備段階や開始当初の失敗談や苦労はありましたか?また、その克服方法は何でしたか?

地元の採用ではないため、採用担当者が何度も現地に足を運び、初めての経験でコミュニケーションに苦労しながらも、本人はもちろん、ご家族や大学のご担当の先生ともきちんと意思疎通を深めながら採用に向けて取組んでいきました。
一方で受け入れ準備のため、職場環境の改善や独身寮に各種設備を設置するなど快適に業務に取組んでもらえるよう整備しました。社内的にも新たにハンディキャップのある新人が入社することを周知し、HOSの仲間として気持ちよく思う存分活躍できる環境を用意しました。

Q4.障がい者雇用に関する勉強はどの様にしていますか?また、情報収集の方法も教えてください。

顧問の社会保険労務士よりタイムリーに各種情報提供を頂くほか、障がい者雇用に関するセミナー等にも関係する社員が積極的に参加しています。

Q5.障がい者雇用の為に社内で新たに始めたことはありますか?

社内会議で障がい者雇用を新たに一つのテーマとして取り上げ、組織横断的に重要テーマとして取り組んでいます。また地元の障がい者就業・生活支援センターの担当者と定期的な打合せを行ない、情報共有化に努めています。

Q6.障がい者雇用の為に利用したサービスはありますか?

地元ハローワークや上記公的機関の担当者とも相談や情報交換を行なったほか、独身寮の設備投資に各種助成金を活用させていただきました。

Q7.障がい者雇用を始めて感じたメリットはありますか?

相手を“支える”という気持ちが社内的に一体感を生み、深いコミュニケーションに繋がることで、より社員同士が協力し合う環境になったと感じます。

Q8.今現在、障がい者雇用においての目標は何ですか?

既に複数の障がい者を雇用しておりますが、まだ法定雇用率に対しわずかに充足しておらず、まずはそれをクリアすることが目標です。また高齢の方も多いため、引き続き積極的に障がい者雇用に取組んでまいります。新卒での採用に関しては今回初めての試みであった為、色々苦労もありましたがすごく良かったと思います。
今後もハンディキャップのある方と働く機会もたくさんあると思いますが、障がいがあることは深く意識せず、同じ目標をもって一緒に働くために、まずお互いにどうすれば働きやすい職場になるのかを考え、スキルをフルで活かせる環境を作っていきたいと考えています。

Q9.障がい者雇用に取り組もうか悩んでいる企業へのエールをお願いします。

弊社も新たな試みだった為、対応が十分だとはいえず、まだまだ勉強することは多いですが、結果的には障がい者雇用は決して後ろ向きなことではないと感じます。
彼と同じように健常者よりもむしろ能力とエネルギーにあふれた方も多くいらっしゃると思います。私たちにとって彼の入社は、会社を更に活気づけてくれるひとつのきっかけになりました。

Q10.就職準備中・求職活動中の障がいを持った方へのエールをお願いします。

「障がいは素敵な個性の1つ、それを武器に変えていけば見る世界がまた大きく変化する」
彼から聞いたこの言葉を皆さんに伝えたいです。きっと希望する会社を良い方向へ変化させる力を皆さんそれぞれお持ちだと思います。自分が誰にも負けない部分をアピールし臆せず挑戦して頂きたいと感じます。きっと素晴らしい結果につながると信じています。

インタビューにご協力いただきありがとうございました。


会社情報
会社名:株式会社東大阪スタジアム
代表者名:山澤 正之
設立日:1976年8月26日
業種:スポーツ・フィットネス・ヘルス関連施設
所在地:〒577-0803 東大阪市下小阪2丁目11-7
ホームページ:https://www.h-stadium.com
事業内容:「HOSに来れば家族全員が運動や文化に親しめる」と皆様に感じていただきたい。 そんな想いで様々な運動・文化施設を運営しています。 親子で同じスポーツに親しんだり、子どもの頃に通っていたスクールに我が子を通わせたり、そんな使い方ができるのもHOSの魅力の一つ。 初めてスポーツに親しむ子どもから本格的なアスリートの指導まで、もしくは趣味の一環としてなど、目的に合わせて様々なスクールやクラスを運営しています。

ABOUTこの記事をかいた人

上前 忠司 (日本障害者雇用総合研究所代表)

[障害者雇用コンサルタント]
雇用義務のある企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・人事向け採用コーディネート・助成金相談、また障害者人材を活かした事業に関するアドバイスを実施。障害者雇用メリットの最大化を提案。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催や助成金講座の講師やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。

▼アドバイス実施先(一部抜粋)
・opzt株式会社・川崎重工業株式会社・株式会社神戸製鋼所・沢井製薬株式会社・株式会社セイデン・日本開発株式会社・日本電産株式会社・株式会社ティーエルエス・パナソニック株式会社・大阪富士工業株式会社・株式会社船井総合研究所・株式会社リビングプラットフォーム