第2回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

第1回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

2017.05.16

前回は私がメンタルヘルスマネジメントに興味を持つきっかけについてお話をしました。今回は実際にメンタルヘルスマネジメント検定を受講したお話しになります。

メンタルヘルスマネジメント検定にはⅠ~Ⅲ種までコースがあり、先ずは入門編となる「Ⅲ種・セルフケアコース」の取得を目指しました。ちなみに、各コースの平均的な受験者数、合格率はこのような感じです。

Ⅲ種・・・受験者数:約5,000名程度/回 合格率:約7080%

Ⅱ種・・・受験者数:約10,000名以上/回 合格率:約4060%

Ⅰ種・・・受験者数:約2,000名前後/回 合格率:約10%

試験は、Ⅲ種とⅡ種は年に2回(3月と11月)、Ⅰ種は年に1回(11月)となっています。年々受験者数が増えてきているところを見ると関心度合いの高さを感じます。

「メンタルヘルスマネジメントⅢ種・セルフケアコース」ですが、このように合格率も高く、初っ端のチャレンジには最適だと思いました。余談ですが、当時私は人材会社に在籍しており、会社命令で「派遣検定」といわれる『派遣業界で働く者は合格しておくべし!』的な試験を4度チャレンジし、すべて不合格となっている状況にありました。

教材選び

早速、近くにある大型書店に立ち寄り、書籍の置かれているコーナーを探してみると各ランクの公式テキストと過去問題集が目に入りました。とりあえず、「Ⅲ種・セルフケアコース」のテキストを手にすると分厚さは手頃。(Ⅰ種の半分以下)パラパラとページをめくってみると難しい専門用語も少ないのでとても読みやすい。これなら、勉強嫌いの私でも大丈夫そうだなぁと感じ、テキストと過去問題集を手にレジへ。

自宅に帰ってからテキストを開くとそこには私の興味をそそるたくさんの情報がありました。

メンタルヘルスマネジメントのⅢ種はコース名としてもつけられているように『セルフケア』がメインとなりますので、自分自身で心の健康づくりを目指すことを第一の目的としています。人は日常のあらゆる場面でストレスにさらされています。先ずはそのストレスを自覚するところから始めるのですが、自分で気付くためにはストレスの原因(ストレス要因)に対する反応(不眠、食欲不振 など)やそれによって引き起こされる健康状態を知る必要があります。そして、予防や対処するための知識や方法を身に付け実施することが大切なことだと教えてくれます。

日本の人口の約12~14%は人生のうちに軽いうつの状態を経験していると言われています。この軽いうつの状態とは、例えば、「彼女(彼氏)と別れた時」や「結婚式での司会役を頼まれた」などをイメージしてもらえるといいかもしれません。別れたショックや大役の緊張から「眠れない」「趣味が楽しくない」「お笑いを見ていても面白くない」など、大小の差はあれ経験をしたという記憶はあるのではないでしょうか。これが「軽いうつの状態」ということなのです。この程度の状態って生きていると普通に経験していることだと感じるのは私だけでしょうか。ここで挙げました各症状(眠れない など)が一定の期間継続(連続して2週間)されるとうつ病と診断されるようです。そう考えると、「うつ病」が身近な病気だと言われるのもうなずけます。

また、なるほどと思ったのは「心のバランスを崩すと癌などの病気にも罹りやすくなる」という『心と体は繋がっている』ことを改めて知った点でした。心の不調が原因で日常生活のリズムが崩れてしまい、体の免疫力が低下。結果として癌や心筋梗塞、脳卒中などの病を引き起こすことになってしまうということです。勉強をする前まで、漠然とですが癌や心筋梗塞などは体質や過労が原因で起こるものだと思っていました。でも、心と体のメカニズムを知ることで予防することの重要性を理解することが出来たことも収穫でした。

こんなことを感じながら独学で勉強を進めていきました。私の勉強法はとりあえずテキストを一通り読み、その後は過去問題集を解く。そして間違った部分をしっかりと、再度テキストを一から読む。最後に過去問題集に取り掛かり、特に弱い部分は重点的に覚えるようにしました。

試験本番

こうして知識を習得し、いよいよ試験本番を迎えます。当日は11月の試験でしたので、Ⅲ種からⅠ種まで全ランクの試験が実施される日でした。初めての受験でしたので、会場の雰囲気や周囲の受験者たちを見ていると何か地に足が着かないフワフワしたような感覚だったことを覚えています。

試験は2時間で50100点満点のうち70点が合格ラインです。ちなみにこちらも各コースの試験構成をご紹介します。

Ⅲ種・・・マークシート方式50問(2時間)100点満点70点以上合格

Ⅱ種・・・マークシート方式50問(2時間)100点満点70点以上合格

Ⅰ種・・・マークシート方式50問(2時間)100点満点70点以上・論述式(1時間)50点満点25点以上

※「Ⅰ種」はマークシートと論述の得点合計が105点以上で合格

無事、Ⅲ種合格

試験結果については約3週間後に郵便で通知されます。この時の私の合否は、無事に1回の受験で合格することが出来ました。

さて次は「メンタルヘルスマネジメントⅡ種・ラインケアコース」です。

第3回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

2017.05.26

第4回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

2017.05.30

ABOUTこの記事をかいた人

[障害者雇用コンサルタント]
雇用義務のある企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・人事向け採用コーディネート・助成金相談、また障害者人材を活かした事業に関するアドバイスを実施。障害者雇用メリットの最大化を提案。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催や助成金講座の講師やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。

▼アドバイス実施先(一部抜粋)
・opzt株式会社・川崎重工業株式会社・株式会社神戸製鋼所・沢井製薬株式会社・株式会社セイデン・日本開発株式会社・日本電産株式会社・株式会社ティーエルエス・パナソニック株式会社・大阪富士工業株式会社・株式会社船井総合研究所・株式会社リビングプラットフォーム