第4回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

第1回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

2017.05.16

第2回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

2017.05.23

第3回「メンタルヘルスマネジメント1種に合格するまで〜勉強嫌いな私の場合〜」

2017.05.26

今回のコラムでこの「メンタルヘルスマネジメント」シリーズを締めくくることが出来ます。

実は、当初「メンタルヘルスマネジメントⅠ種・マスターコース」は受験する予定ではありませんでした。合格率の低さ(Ⅲ種70~80%台、Ⅱ種40~60%台に比べⅠ種は10%台)とテキストの分厚さ(Ⅲ種の倍以上)にビビりまくってしまいました。

全国の「Ⅰ種・マスターコース」合格者の数をご存知でしょうか。推計になりますが、2016年末の時点で約3,000人程でしょう。毎回の試験で平均250名が合格しており、直近で11回(Ⅰ種は年一回)実施されていますから当然ビビります。(マスターコースといわれる意味が分かります)自分でピリオドを打ったつもりでした。でも、心の中では最後まで受けたいという思いと「Ⅰ種・マスターコース」取得者の少なさに魅力を感じていました。もし取得出来たら、かなりレアな存在になれるという少し不純な考えも頭をもたげてきたのです。それから、大きな書店の前を通るたびに「Ⅰ種・マスターコース」のテキストと過去問題集を手にしてはため息とともに購入を見送る日々が続いたのですが、当時の部下が「Ⅲ種・セルフケアコース」を合格し、「Ⅱ種・ラインケアコース」の受験を決めた時に決心をしました。「このままでは並ばれてしまう。上司の威厳が保てなくなるかも。」といったまたしても不純な動機がきっかけでしたが、ようやく関連書籍を購入することが出来ました。

この「Ⅰ種・マスターコース」を簡単に説明すると、「Ⅱ種・ラインケアコース」を会社単位で行う大きな規模によるマネジメントとなり、全社で職場のメンタル不調予防や発生後の対策を実施することを前提にしています。組織の規模がある一定数以上になると、比例してメンタル不調者も発生します。この数をゼロにすることは非常に難しいことですが、メンタル不調者の発生率を軽減させることは可能です。

また、メンタル不調者の休職時期におけるサポートや各機関との連携。そして、リワーク(復職)するための支援とその後のフォローなど、専門性と広範囲な支援が必要となってきます。この休職中のサポートや復職プログラムなど、細かいプロセスがあるので、ご興味のある方はテキストなど関連したものを参考にしてください。

試験は毎年2回(3月と11月)に実施されるのですが、「Ⅰ種・マスターコース」だけは毎年1回(11月)のみの実施です。過去の試験は「Ⅲ種・セルフケアコース」は11月に受験、「Ⅱ種・ラインケアコース」は4か月後の3月に受験しました。流れでいけば7か月後の11月に「Ⅰ種・マスターコース」を受験するのですが、ボリュームの多さとビビりが原因でさらに翌年の11月まで計19ヶ月の期間を勉強に充てるはずでした。



ところが、元来のなまけ癖と勉強嫌いで、本格的な勉強を始めたのは受験日の3ヶ月ほど前になってからでした。この頃にはビビることよりも焦りが勝ち、仕事中も合間を見てはテキストと過去問題集に取り掛かる日々が続きました。

メンタルヘルスⅠ種試験日

そして試験当日がやってきました。「Ⅰ種」の試験時間は午後からで、午前中に「Ⅲ種」と「Ⅱ種」の試験を実施しているようです。おそらく、「Ⅰ種」の受験者は私と同様に「Ⅱ種」を取得された方々だと思いますので、皆さんとても出来るのだろうなぁと委縮していました。「Ⅰ種」の試験はマークシート以外に論述問題も解かないといけません。マークシートだけで100点満点で70点以上。論述は50点満点で25点以上。更に合計で105点以上で合格ですから、仮に論述がギリギリの25点だった場合はマークシートで最低80点以上取っていないといけないことになります。マスターコースというだけあって難しさが一気に上がります。

試験当日のことで覚えているのは、最初のマークシートの試験で問題が解けた実感がなかったために、論述の試験までにあった休み時間はあきらめの境地でボーっとしてしまっていました。始まった論述試験も、手ごたえを感じられないままに終了。帰りの電車で1年後の受験をどうするかばかりを考えていました。

無事、Ⅰ種合格

「Ⅰ種・マスターコース」の結果通知は「Ⅱ種」「Ⅲ種」の3週間後ではなく、2ヶ月後になります。そのため、合格発表のことなどすっかり忘れていました。試験から約2か月後、帰宅すると通知が届いていました。その封書を見た瞬間に合格を確信しました。なぜなら、封書がとても分厚かったからです。(テキストほどではありませんが)できれば、再度の受験は免れたかったので本当にうれしい知らせとなりました。

メンタルヘルス資格

 現在、改正労働安全衛生法により「ストレスチェック制度」の導入に苦労されている担当者がたくさんいらっしゃると想像します。ただ、法律で決まった制度だから協力をお願いしますといった形式的な案内であったとしたら、おそらく根付かせることは困難となるでしょう。自己を守るためのメンタルヘルスマネジメント重要性、ストレスチェック制度の必要性を説くことにしっかりと時間と労力を掛けられる企業が目指すべき成果を残せるのではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

上前 忠司 (日本障害者雇用総合研究所代表)

[障害者雇用コンサルタント]
雇用義務のある企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・人事向け採用コーディネート・助成金相談、また障害者人材を活かした事業に関するアドバイスを実施。障害者雇用メリットの最大化を提案。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催や助成金講座の講師やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。

▼アドバイス実施先(一部抜粋)
・opzt株式会社・川崎重工業株式会社・株式会社神戸製鋼所・沢井製薬株式会社・株式会社セイデン・日本開発株式会社・日本電産株式会社・株式会社ティーエルエス・パナソニック株式会社・大阪富士工業株式会社・株式会社船井総合研究所・株式会社リビングプラットフォーム