支援施設インタビュー:クロフネファーム〜伊勢からやさしい風が吹きますように〜

今回、支援施設インタビューにご協力いただきましたのは、三重県で就労継続支援A型事業所を運営されている「クロフネファーム」様です。

こちらではビュッフェスタイルのレストランを事業スタイルとしてスタートさせました。オープンから1年に満たないにもかかわらず、連日開店と同時に席が埋まるほどの大盛況となっています。
雇用されている障害のある方たちは、それぞれの得意を業務に活かしており、皆さん嬉しそうに日々働いています。インタビューにお答えいただいたのは代表の案浦様。事業の思いを聞かせていただきました。

1.読者向けに施設の紹介をお願いします。

クロフネファームは2016年12月12日に就労支援A型施設としてオープンしました。飲食店の経験はあったのですが、障害福祉事業は全くの未経験だったため、最初は不安や戸惑いも多かったのですが、いろんな方からのアドバイスのおかげで、もうすぐ1年を迎えようとしています。
レストランなのでお客様と利用者さんとの距離が近く、特にホール業務を行っている利用者さんは積極的にお客様ともコミュニケーションを取ってもらっています。お客様からの直接の『美味しかった!』や『がんばってね!』など声をかけてもらうことも多く、それが利用者さんの仕事に対するモチベーションのアップにもつながっています。料理は野菜が中心なので、厨房での作業も専門的な知識や技術を持っていなくてはいけないこともなく、それぞれの障害の種類やレベルによってさまざまな作業をしてもらっています。

2.施設で提供している支援の内容とその流れを教えてください。

■厨房業務
食材の仕込み作業を通して手先のリハビリを行ってもらったり、調理経験のある利用者さんには新しい料理を覚えてもらいながら、調理技術の幅を広げてもらっています。
■ホール業務
できあがった料理をテーブルに並べる際に『○○できあがりました!どうぞお召し上がりください!』などの声掛けを行っています。それを通してただ料理を運ぶという作業だけでなく、お客様とのコミュニケーションも同時にとれるようにしています。仕事は『作業』ではなくお客様に『喜んでもらう』こと、というのを大事にしてもらっています。 

3.支援に関して、今後力を入れていきたいことはありますか?

野菜も自分たちで作ろうと思ってます。就労支援B型事業所としてはじめれたらと思ってます。

4.現在の障害者の就労・就職全般に感じる問題点・困っている事はありますか?

仕事をしていない障害者さんのところへ、役所やハローワークさんの方から積極的に仕事の紹介などやってもらう流れがあると嬉しい。

5.障害者の受け入れに悩んでいる企業へのエールをお願いします。

私たちは基本的に訪ねてきてくれた障害者さんを全員受け入れています。そして来た方の『できる』事を探して、その『できる』をうちの職場に新しい仕事として増やしています。予め受け入れる側として仕事を用意してしまうとそのことが『できる』障害者さんを探すのはとても難しい作業だと思います。どんな方でも『できる』ことが仕事になると本領を発揮して大活躍してくれます。おかげでわが社は、パンが手作りパンになりましたし、結婚式の2次会で頼まれるウエディングケーキも、今では自分たちで作っています。

6.就職準備中・求職活動中の障害も持った方へのエールをお願いします。

みなさんの『できる』を必要としている企業は必ずあります。『できる』ことを一生懸命やってると『得意』になります

インタビューにご協力いただきありがとうございました。

施設情報
施設名:クロフネファーム 〜伊勢からやさしい風が吹きますように〜
代表者名:案浦 豊土(アンノウラ トヨト)
設立日:2016年12月12日オープン
業種:飲食店
所在地:三重県伊勢市小木町560-8
ホームページ:http://www.kurofunet.com/farm/
事業内容:野菜を中心としたビュッフェ形式のレストラン

職場見学シリーズ:第4回「クロフネファーム」

2017.09.15

ABOUTこの記事をかいた人

上前 忠司 (イルネス障害者雇用総合研究所代表)

[障害者雇用コンサルタント]
企業向けに障害者雇用サポートを提供し、障害者の雇用定着に必要な環境整備・採用コーディネート、また障害者人材を活用した事業に関するアドバイスを実施。その他、船井総研とコラボした勉強会・見学会の開催やコラム執筆など、障害者雇用の普及に精力的に取り組んでいる。講演のご依頼や雇用に関する相談は、当サイトお問い合わせからお願いします。