星明 聡志 (社会福祉法人北摂杉の子会ジョブジョイントおおさか 所長)

▼プロフィール:
京都生まれ京都育ち。児童福祉の専門学校を卒業後、長野市にある社会福祉法人森と木で障害のある人の就労支援(企業就労の支援、飲食店での支援と運営管理等)に限らず、生活面(グループホーム、ガイドヘルプ等)の支援、学齢期のお子さんの支援などに従事。2013年に帰阪し、自閉症・発達障害の方を対象に企業就労に向けたトレーニングをする2つの事業所ジョブジョイントおおさか(就労移行支援事業・自立訓練事業を大阪市と高槻市で実施運営)にて勤務。2014年より所長(現職)。また、発達障害のある大学生に向けた就活支援プログラム(働くチカラPROJECT)の運営にも力を入れており、2016年より大阪にある大学2校のコンサルタントも務めている。

▼主な資格:
社会福祉士、保育士、訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)

▼主な略歴:
長野市地域自立支援協議会 就労支援部会 部会長(2011〜2013)淀川区地域自立支援協議会 就労支援部会 副部会長(2015〜)高槻市地域自立支援協議会 進路・就労ワーキング 委員(2016〜)日本職業リハビリテーション学会 近畿ブロック代表理事(2017〜)NPO法人ジョブコーチネットワーク、NPO法人自閉症eサービスが主催する研修・セミナー等での講師・トレーナー・コンサルタント等(2013〜)

コラム

障がい者雇用が失敗となる共通点を考えてみた

これは、あくまで私の就労支援者としての経験から感じることを書いたものです。 根拠はあまりなく、あくまで経験則なので、読者の方にとってどれくらい参考になるかと言われたら、ちょっと微妙かもしれないです。 ただ、20年近く福祉…

コラム

職場定着の秘訣は、就業規則を理解し合うことにある!?

今回は、就業規則について考えてみたいと思います。 今回、書くにあたって、職場の就業規則を見返したり、書籍を読んだりしてみましたが、知識としてはまだまだ不十分かもしれません。書くことで私なりに現場感覚を整理したく、普段の現…

コラム

コミュニケーションの難しさ~発達障がいは個別的な関わりを~

毎年4月2日は「世界自閉症啓発デー」。 皆さんは、ご存知ですか? 4月2日の当日は、自閉症のシンボルカラーである「青色」が各地でライトアップされ、私の職場がある大阪では、大阪城天守閣や通天閣、万博公園の太陽の塔など、各地…

コラム

職場定着の秘訣は、プライベートの充実度

今回のテーマは「職場定着」。 個人的にも気になるテーマであり、所属する就労移行支援事業所においてもスタッフ間で話題になることが多い内容です。 個人的に思う結論は、「プライベートの充実」。 障がいのある人の取り巻く状況を振…

コラム

障がい者雇用がうまくいく職場づくり~5つのポイント~(後編)

前回の続きになります。 3、担当業務と役割期待を明確に 最近よく言われるようになった「メンバーシップ型」と「ジョブ型」。 ここでは、「ジョブ型」の視点で考えてみたいと思います。 ジョブ型ですので、担当する業務は明確にしま…

コラム

障がい者雇用がうまくいく職場づくり~5つのポイント~(前編)

こんにちは。 暑い夏が過ぎ、過ごしやすい季節になりました。 マスクしない日常がまだまだ恋しいですが、涼しくなればマスク着用でも外出しやすくなりますね。 最近は、来客や出張も少しずつ増え、新たな出会いがたくさんあった前の日…

コラム

ウィズコロナと発達障がい ~雇用管理・人材育成を考える~

こんにちは。 新型コロナウイルスの感染対策は、治療薬やワクチンの開発を待つまでもう少し時間がかかるようですね。 コロナとの共存が取り上げられるようになり、「ウィズコロナ」と言われることが多くなりました。 今回は、新しい日…

コラム

自閉症、発達障がいのある人を職場で活かす方法

4月2日は、世界自閉症啓発デーでした。 職場のサイトにも書きましたが、この日は私にとっても特別な1日です。 好きなブルーにライトアップされることは嬉しい気持ちになりますし、この日をきっかけにして、世の中の人が少しでも自閉…

コラム

企業担当者に知ってほしい合理的配慮の難しさ

2016年4月、障害者差別解消法が施行され、改正された障害者雇用促進法では「障害者に対する差別の禁止」「合理的な配慮の提供義務」が明記されました。 合理的な配慮って、なかなか難しい言い回しですよね。 雇用の分野における「…

コラム

初めての障害者雇用〜採用コストは削減しないこと〜

日本テレビ系列で放送されている「はじめてのおつかい」。 生まれて初めて「一人でおつかい」に挑戦する子どもたちの奮闘ぶりが私はたまらなく好きで、いつも半泣きになりながら観ています。 家からそんなに遠くない目的地なのに、寂し…

コラム

うまくいかない障害者雇用〜5つの処方箋〜

障害者雇用は、いつもうまくいくとは限りません。 それは、障がいのない社員を採用し、育成していくときも同じかと思いますが…。 今回は、うまくいかない時に使える「5つの処方箋」と題して、書いてみたいと思います。 1、毎日の挨…

コラム

障がいのある社員のための仕事の創り方

就労支援の現場で働いていると、「障がいのある社員にどんな仕事を任せればよいか分からない」「他の会社はどんな仕事を任せているのか」など、企業の方からのご質問をよくお聞きします。 たしかに、適する仕事を創り出すのはそんなに簡…

コラム

発達障がいの特性理解〜自閉症スペクトラムの特性を中心に〜

精神障がい者保健福祉手帳に位置付けられている発達障がい。 でも、精神障がいと発達障がいはちょっと違います。 企業の人と話をしていると、手帳が同じなため誤解を招くことも多いようですので、今回は「発達障がいの特性」について書…

コラム

企業が得られるメリット〜就労移行支援事業所の活用〜

最近は、いろいろなニュースも重なって「障害者雇用」は新聞やテレビなどで取り上げられることが多いですね。 私も、仕事を通じていろいろな企業の皆さん(社長や人事担当者、現場指導者などさまざまですが…)にお会いし、たくさん話を…

コラム

障害者雇用で成功している企業の共通点

今回は、このテーマで書いてみようと思います。 私は、研究者ではなく支援者なので、今回のテーマについてどれくらいエビデンスがあるかと言われると、就労支援の現場で感じる感覚的な話が多いかもしれません。 でも、現場で感じている…

コラム

障害者雇用は「雇用率ありき」じゃない~共生社会の理念で考えたい~

中央省庁による障害者雇用の水増し問題は、8/28の再調査結果の公表から見て分かるとおり、最悪な結果となっています。 感情的にコメントすべきではないですが、カウント方法のずさんさ、ましてや手帳のない人を勝手にカウントするな…

勉強・教材

タイプ別で人材育成を考える〜発達障がいのある人〜

企業で働いている発達障がいのある人をイメージしつつ、4つのタイプで人材育成について考えてみました。 一般的に、発達障がいのある人の学習スタイルは、図のように「目で見て理解する」「具体的なことへの理解」「経験から学ぶ(習熟…

コラム

障害者雇用は、「集約型」ではなく「分散型」が自然だと思う

集約型と分散型 これは、あくまで個人的に考えた勝手な定義づけです。 障害者雇用の「集約型」とは、特定の会社・部署に障がいのある人を集めて雇用すること。特例子会社や中規模以上の企業(グループ適用)がスケールメリットを活かし…

コラム

固定観念のある企業担当者にターゲット外の障がい者に会ってもらう難しさ

固定観念とは、心理学の用語だそうです。 人が何かの考え・観念を持つとき、その考えが明らかに過ちであるか、おかしい場合で、他の人が説明や説得を行っても、あるいは状況が変わって、おかしさが明らかになっても、当人がその考えを訂…

コラム

障害者雇用は「採用の質」にこだわったほうがよい〜インターンシップの活用〜[2/2]

前回のコラムでは、「面接選考」について書いてみました。いかがだったでしょうか? コラムを書いたあと、私の職場では新年度スタッフの体制整備に向けた採用面接(障がいのある人ではなく一般の求人ですが…)を行なったのですが、自分…

コラム

障害者雇用は「採用の質」にこだわったほうがよい〜面接選考のポイント〜[1/2]

今回のコラムは、「採用の質」をテーマにして2回シリーズで書いてみたいと思います。 採用の質にこだわるとは、障害者雇用における「雇い入れ前の質」にこだわるということ。 私たちのような就労支援をする支援者側で言うと、企業と障…

勉強・教材

部下との定期面談が人材育成の秘訣

去年、ヤフー人事部トップの本間さんが書かれた書籍「ヤフーの1on1」が発売されました。「部下を成長させるコミュニケーションの技法」に興味を持ち、私も早速購入して熟読しましたが、参考になることがとても多く、最近読んだ本で一…